高崎市の相生町に【清華軒】という町中華の名店がありました。戦後しばらくしてオープンし、代々その味を受け継ぎながら、長い間高崎市民においしいラーメンを食べさせ続けてくれていた老舗です。
しかし、およそ6年前に諸々の事情から、このお店を休むことになりました。多くの人が残念がりました。清華軒からは、清仁軒や恵比寿といった、同じ高崎市内でラーメン屋を経営するお弟子さん達が独立していたので、そちらお店で、清華軒の面影溢れるラーメンを味わいながらも、元祖ともいえる清華軒の味に思いをはせたものでした。
それがこの令和5年4月2日に長い休業期間を経て、高崎市箕郷町上芝に、清華軒の看板を掲げて復活することになりました。復活にはクラウドファンディングにより多くの支援金が寄せられました。当社、満福不動産もこれに協賛させていただき、看板とサポーター木札に名前が載っています。
さて今回の復活劇にはこの人の力も欠かせませんでしたね。高崎市はもちろん、日本全国どこへでも、やりたい事のやり方がわからず困っている団体や、自分の所に良い商品があるけれども、これをどう売り出したら良いかわからない、といった悩みを持つ企業などに助け舟を出し、一緒になって解決してくれる助っ人スーパーマンのような人。ローカルプロデューサーの小池 秀明さんです。今回の復活に向けた取り組みの大変さを涙ながらに、自分の事のように、語ってくれました。小池さん、本当にありがとうございました。
さてラーメンの味は、言わずもがなです!どこか懐かしい昔ながらの中華そばでありつつ、現代の主流のラーメンにまったく引けを取らない、コシがあっておいしい手打ち麺に、味わい深いスープ、柔らかいのに食べ応えもあるチャーシュー、パラパラご飯の炒飯といった素晴らしいセットを味わうことができました。あっという間に完食です!
店内には清華軒の歴史を象徴する、1970年当時のメニュー表や、丼、手ぬぐいなどの展示がありますので、お店に行った際には見てお楽しみください。ラーメンが120円で唐揚げが600円なんて、価格のバランスがおかしすぎますが、当時はそれだけお肉が貴重だったのでしょうか?
是非、皆さんも清華軒に食べに行ってみてくださいね。
月曜日と火曜日が定休日だそうですのでお気を付けください。
清華軒:高崎市箕郷町上芝405